シャツ買いました

自民党小泉政権下での大きな成功として、「クールビズ」に代表される、オフィスのカジュアルかの推進があげられる。それによってスーツやネクタイの売上は多少落ちたことは否めないだろうが、日本のビジネスマンの生産性を上げたのは間違いない。導入して10年弱になるわけだが、とりあえずノータイにしました感じでは無くなってきて、だいぶこなれてきた感じがする。大学生の時に夏休みにインターンと称してオフィスで働いていたが「オフィスカジュアル」と聞いて「どんな格好だろうか?」と昔だいぶ悩んだのが懐かしい。

クールビズとは言え、適当なポロシャツで事務所へ行くのもあれであるし、急な来客やミーティングもあるため、ドレスシャツを毎日着用している。そのためか、入社したころから着ているシャツがだいぶ消耗してきたので、新たにシャツを購入した。今まで既製品や国内製オーダーシャツを利用していて、イタリア系ドレスシャツとしては久々となるわけだが、生地の質感の良さだけでなくて、改めて発見があった。肩から袖のあたりがフィットするというかとても着心地良いです。イメージで言うならば、肩のあたりの疲れが緩和された感じだ。FRAYのシャツの良さに関しては故落合正勝氏もかねてより指摘しているので、見ておくと良いかもしれない。
[
イタリア系ドレスシャツの対極にあるのが、ブルックス・ブラザーズラルフ・ローレンに代表されるアメリカ系シャツ。そこら辺の違いについては今後述べておきたい。

話はそれるが、国内のシャツは、国内の高コスト体質から、中国生産へ一斉にシフトした。繊維の街岐阜も今では駅前がゴーストタウン化している。その一方で、国内で生産から販売まで一貫して行うメーカーズシャツ鎌倉のような企業も見られるようになった。4,980円ワンプライスで高品質のシャツを販売しており、ここ1ヶ月のうちに、(7月)沖縄でアジアへの輸出拠点設立や、(8月に)初の自社工場を大阪泉南に新設といった報道も見られる比較的話題の会社である。

価格と品質で市場のポジショニングを見渡すと、ユニクロと専門店の間では、一部のキャラクターアパレルブランドを除けば、大きなプレイヤーは見られないし、今後も国内SPA型の企業として伸びていくと思う。(なんて言ったってこの会社のURLはシャツドットシーオードットジェイピーだし。)