大学生からの文章表現 無難で退屈な日本語から卒業する (ちくま新書)

「こいつ日本語もできねえのかよ!」と怒りながら報告書に赤入れすることがあるのだが、体系的にレポーティングの手法を学んだ経験が無いので、何が正しくて間違っているのかわからなくて困っており、参考になる書籍を探していて見つけた書籍。

本当は、もっとアカデミックな本が欲しかったのだけれど「退屈な文章を読されることほどの苦痛はない?」という筆者の前書きや、大学講義スタイルの珍しい展開が気にって買ってしまった。

まず、対象となる文章の体裁は、作文、エッセイ、小論文、作文などを統合して「日常文」と定義しているので、ビジネスには直接向いていません。

しかし「論点が何だ」「So What?」を追求したわかりやすいだけの平凡な文章でも面白くないもの。書き手が楽しんで、読み手を楽しませる配慮や手法を学べるので、ブログやお仕事でも役に立つはず。

ということで以下メモ
■大原則

  1. 「思う」を使わない。
  2. 「わたしは」で文をはじめない。
  3. (笑)はなるべく避ける。

■避けるべきくどい表現

  1. 代名詞 「私」、「自分」、「それ」、「あれ」
  2. 接続詞や副詞 「そして」、「しかし」、「たとえば」、「たまに」
  3. ソフトなつもりがくどくなる表現 「〜という」、「〜といえるもの」、「〜のような」
  4. 不必要な表現 「個人的には」、「私について言えば」、「具体的に言うと」

上記に気をつけて文章を書いたので、見違えるほど面白くなったでしょ?